ヒミツキチ森学園って?

ヒミツキチ森学園は、2020年4月に逗子・横須賀エリアに開校予定の小学校です。

オランダのイエナプラン教育とデンマークの教育の指針を土台にしつつ、日本の学習指導要領や日本の教育と融合した形をベースに、「生きる力」や「学び方を学ぶ力」をはぐくみます。

 

生きる力をはぐくむための3つの柱

 

教える人は”先生”だけとは限りません。先生が全て教えるのではなく常に問いを投げかけ、問いを引き出す役割をします。

そしてクラスは1~3年生、4~6年生の異学年混合学級。ここでは、”誰かが誰かよりも何かを知っていること”も、”誰かが誰かより何かを知らない”ということも当たり前の光景。大人の社会と同じように異年齢の人たちと共に学び、教える立場も教えてもらう立場もサイクルの中で経験していきます。

その中で、”分からないことや人に聞くことは恥ずかしいことではない”というメッセージを体感で理解し、お互いに教え合うことも日々当たり前に起こる環境の中で、共創というものを言葉でなく肌で体感して理解していくのです。

クラスの運営について話し合うとき、自分の意見を発表するとき、あらゆる場面において、円になってクラス全員の顔が見えるサークルで対話をするサークル対話で共有をします。

自分の気持ちを皆に伝えるとき、自分の意見を押し付けるでもなく、何でも受容してしまうのでもなく、本当に意味のある話し合いをする力をここで身につけていきます。

さらに、自分のワクワクしていることをマイプロジェクトの時間で掘り下げたり、一週間のはじまりに自分で時間割を組み立てたりする中で、大切なのはその後にリフレクション(振り返り)をすること。

実際にやってみてうまくいったのか、いかなかったのか。

そこから何を感じたのか。

どうすれば次につながるのか。

その時の自分の感情はどんなものだったのか。

自分の心の声に耳を傾け、そこからまた次に向かうアクションを自分で確立していきます。

こういった時間の中で自分を知り、自分が本当に好きなこと、夢中になるものを見つけたり、逆に苦手なことは誰にどう助けを求めたらいいのかを知っていきます。

何でも一人でそつなくこなすオールラウンダーでなくたっていい。これからの社会に向け、対話を通して共創でつくられていくことを学んでいく場にしていきます。

ごあいさつ

ここまでページをご覧いただきありがとうございます。

「ヒミツキチ森学園」代表の宮下 千峰と申します。

なぜ私たちがこの学校をオープンしようと思ったのか。その想いとこれまでの歩みをお話させてください。少し長くなりますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

ー教育現場で感じた、違和感。

「今、目の前の子どもたちに本当に必要なことは?」

私は以前、幼児教室の先生として働いていました。授業を通じてその子どもが持つ一番光っているものを一緒に探したり、生きづらさを抱えている部分を一緒に因数分解したり、子どもの成長を家族と共に見守っていました。

ですがある日突然、ものすごい違和感を感じてしまったんですね。

 

子ども一人ひとりの輝く部分をしっかりと捉えようとしている一方で、小学校を見据えて45分間着席出来ることを求めたり、私たちの世界でベーシックな”言葉”でのコミュニケーションの練習に知らず知らずの内に焦点が当たっていたり。

 

そこにはどうしても、”今ある既存の教育のシステムに順応できるため”という前提がありました。

「本当にこの前提は正しいのだろうか?」「今ある既存の教育システムに順応できるようにすることが、今目の前の子どものためになるのだろうか?」「これはいったい、誰のための授業なんだろう。」

私はその違和感をどうにも解消できなくなっていきました。

色んな人に相談をしている中で、色んな人の口から「デンマーク」という名前が聞こえてくるようになりました。不思議なことに、目にする本やネットでもなぜか「デンマーク」という文字が。

ーー”今このタイミングでデンマークに呼ばれている。”

この直感を信じ、一度会社を退職するとデンマークに旅立ちました。

ー「学校とは”生きる力”を育む場所である」デンマークとオランダで気が付いた教育の本質

デンマーク、そしてイエナプランの視察でオランダを訪れました。そこで出会った子どもたちの目の色を見たとき、教育の本質とは「生きる力を育む場所である」ということに気付き、涙が止まりませんでした。

デンマークが特別ものすごいカリキュラムで進めているとか、特別すごい先生がいるとか、すごいシステムや教材があるというわけではありませんでした。

そこにあったのは、純粋にただただ”国”の中に「学校は生きる力を育むところだ」という認識があり、「あなたが幸せになることを、もっとどんどんやりなさい」というメッセージをもって教育に関わっている姿、学校で子どもたちが対話をして共創しているその時間。

そして、教室で子どもたちがしていることをそのままデンマークの国づくりの上において、大人が全く同じことをして国を創っている姿でした。

ー今、日本の子どもたちと時代が本当に必要としている教育を

日本でも同じように「生きる力を育みたい」と考え一生懸命トライしている先生や学校はたくさんいます。でもそれ以上に先生に「余白」の時間がなかったり、学校や国全体で改めて焦点を向ける機会が少ないために、大切なことが置いてけぼりにされてしまっている現状があります。

一方で、日本の学習指導要領は、とてもよく考え作り込まれています。丁寧に読み込んでみると書かれていること、目指している世界は、デンマークやオランダとほぼ変わりませんでした。よく考えられとても美しく体系化されているのです。

だからこそ、デンマークやオランダの教育をそのまま直輸入するのではなく、この国の歴史や背景を知った上でこの新学習指導要領のエッセンスとうまく掛け合わせることで、本当の意味で「今ここ”日本”において子どもたちと時代が必要としている教育」の体現が出来るのではないか。

 

そう確信しています。